人の悲しみを粗末にしない というのは難しい

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ソフトクリームを地面に落っことして大泣きする子供に同情したコトはありますか?

大人のあなたは

『不注意だった自分のせいじゃないか。そんなものまた200円出せば買えるから静かにしろよ。』

と自分の価値観を押し付けませんでしたか?

もしくは

『あらあら可哀想にね。また今すぐ買ってあげるからね。』

口先だけで悲しみを語り、スマートに対応しませんでしたか?

試しにソフトクリームを地面に落っことして大泣きする子供に、全力で同情をしてみよう。

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子供だから、まず充分な収入や自由な財産はない。

それどころか親がどのようなシステムでこのソフトクリームを手に入れてくるのかすら分からないはずだ。

普段は我慢を強いられることが多い。
どうしても、の時はわがままをフルに活用して生き抜くしかない不便な生活だ。

そんな時。

親の気紛れで渡された白く気妙な形の食べ物。

いや、突然目の前に現れた神様からの贈り物。

ソフトクリーム。

笑顔の親を信じて、恐る恐る舐めてみると、、その美味しさに驚くっ‼︎‼︎

ベロの上を甘ぁい鼓笛隊が愉快に演奏しながら歩いてゆく‼︎

音楽‼︎
遊園地‼︎
サーカス‼︎

そんなものじゃない‼︎
ここはまるでヘヴン‼︎‼︎‼︎
なんだこの美味しいものは‼︎‼︎

溶けてなくなってもしばらく残る甘い余韻…そして唇の冷たさに触れてみる。

こんな体験今までにあっただろうか‼︎‼︎‼︎

嗚呼ソフトクリーム‼︎‼︎‼︎

あまりの感動に、喜びを全身で表現する。

パパ、ママ、ありがとう。

こんなに美味しい幸福を与えてくれてありがとう‼︎‼︎

ソフトクリームが大好きだあ‼︎‼︎‼︎‼︎

…それがいけなかった。

不注意にも、ソフトクリームを持った手を振り回し過ぎてしまったのだ…。

コンクリートの上にだらしなくひろがるソフトクリーム。

拾おうにも、柔らかすぎるそれは指をすり抜ける。

溶ける速度は上がる一方。

コンクリートの小さな砂利すらも含み始め取り返しのつかない姿になった。

さっきまでは自分の口に運ばれる為だけに存在したソフトクリームが、見る影もなくなってゆく。

地面に盗られた。

天国から地獄へ墜とされた。

もう味わえないのか‼︎

あの鼓笛隊達の愉快な演奏を‼︎‼︎

この出逢いが親の気紛れだと知っている。

もうこんな機会があるだなんて…到底思えない‼︎‼︎

絶望的だ。

ソフトクリーム‼︎‼︎‼︎

一瞬でこんなにも愛してしまったソフトクリーム‼︎‼︎‼︎‼︎

なぜ、なぜ…なぜ君はそんなにも脆く儚かったのだ‼︎‼︎‼︎

もっと早く教えてくれれば、もっともっと大切に出来たのに…。

失ってしまった…。

自分が悪いにしても…あまりに残酷過ぎるこの仕打ち…。

嗚呼…ソフトクリーム……もう、逢えないのね…。


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…うん

悲しくなってきた。

本当に。
可哀想だね…そりゃあ、あんなに大泣きするくらいだもの。

悲しくないわけがないし、その悲しみが伝わらないわけないんだよ本来は。

だけど、それは伝わらない。

なぜなら、受け取り側が他人の悲しみに対して厳しく評価を行ってしまうからなんだよ。

『そんなもの大人になればたいしたことない。』とか、『もっとツライことは沢山あるから。』とか、『自分は頑張ってるから弱いお前は情けない』とかとか、真っ正面から理解する気が無さ過ぎる。

蔑んだり、バカにしたり、呆れて流してしまったり。

わたし、それ、嫌い。

もちろんわたしはお金が子供よりはあるから、好きな時にソフトクリームくらいなら買える。

落としたところで、また今度食べればいいわって、未来も見れる。

だからソフトクリーム落としても大泣きは出来ないし、子供のことを本気で理解してあげることは出来ないかもしれない。

だけど、その気持ちを一切考えないなんてことはしたくない。

しない。

何故そこまで思ってしまうのか…

何か他にも原因があるのではないか…

如何したら少しでも和らげるとこが出来るだろうか…

相手が自分の友人や、大切な人ならばね、考えたい。

考えたところで自爆する可能性は高いし、結果理解も出来ず無駄かもしれないけれど、考えたいんだ。

以上、ソフトクリームのお話でした★

粗末にされがちな悲しみ。

あっけらかんと励ますのではなく、誠意を持って大事に出来る自分で在り続けたいと思う雨凛ちゃんなのでした。

ちゃんちゃん。



そんな雨凛と飲みませんか?

10/3(土)
20:00〜20:45
吉祥寺のCHAIN GANGというライブバーで歌います。

前後は、飲み食いわたしもしたいので、普通に遊びに来る感覚でお越しくださいな。

飛び入りコラボも受け付けちゃうよ♥︎



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