雨凛的本末転倒感

image

3つのベッドがわたしを誘惑する中、ホテルでハープを触っています。

ハープのことは好きよ。

とっても好き。

雨を凌ぐ傘は、わたしの身体ではなくハープに譲るくらい。

ピアノも弾きたくなるし、音は大好き。

どっちも好き。

でもね

本当はどっちも欲しくない。

最近ね、歌うことについて考えてるの。

なんだか歌うことが難しくて仕方がない。

歌うってことは、簡単なことだけど、歌うってことは、本当は物凄く重たいことなの。

歌、って、とてつもなく大切だと想うんだ。

軽々しく歌えないものだと想う。

呼吸の細部まで、マイクとの距離1mmまで、身体の角度、手の握り方、重心の位置……全てが関わるくらい大事だと想うの。

本気で、そう想うの。

そこまでこだわりたいの。

皆が楽器に何十万もかけて弄くりまわすように。

わたしは歌を、自分の身体を、弄くりまわしたい。

だけどわたしは楽器を触る。

きっかけは、人のステージを観てて、歌しか出来ないのはダサいと、思ったから。

誰かの助け無しにステージに立てないなんてダサい。

だから弾き語りがカッコイイと思った。

楽器を仲間にした。

そしたら疎かになった…

1番大事な

が。

他人はわからないかもしれないけど、わたしにはわかる。

歌が拗ねてる。

ちゃんと飛び出してくれない。

歌が怒ってる。

わたしにはわかる。

確かにね、狂ったように弾き語る人はカッコイイんだよ。

憧れるんだよ。

そこにいければ最高だと思って、楽器をピアノを手放さなかった。

それも間違いじゃない。

だから昔(バンド時代)から楽器を弾けーーーという圧力にも応えようとしているつもりだ。

だけどだけど本当にわたしがカッコイイと想うのはね、アーーーって声を発しただけで誰かを泣かせることが出来る歌い手なんだよ!!!!!!!

楽器なんて、要らない!!!!!!!!!!

多分、絶対、本当は其処に行きたい!!!!!!!!!!!!!!

でも……

やっぱりそこにはいけないのかな、と自信のない自分がいつまでも楽器を放せない。

わたし、思い切り歌いたいよ。

歌い手以外には、わたし以外には、この感情は理解出来ないのだろうか。

この、ほんの些細な乱れも歌に影響を及ぼしたくない、という気持ちが。

ただの逃げだと、思われるのだろうか。

弾き語りは嫌いじゃない。

ピアノを殴りたくなるほど感情が高ぶる時もある。

ハープを弾いていたい気持ちもここにある。

だけど、ここ数年、歌の一文字一文字にまで向き合って、歌と会話をして、歌を筆で描いて、歌を歌うということ、していない気がする。

浮気なわたしから、歌が離れようとしている現実が、最近すごくすごく

イタイ。



Speak Your Mind